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塩竈フォトフェスティバルに参加して/矢野巌

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第6回・10年目を数える塩竈フォトフェスティバル。
全体を通しての感想としてはまず、第6回を迎えて純度を増していることが挙げられます。第1回からポートフォリオレビューに参加し続けている中で比較すると、応募数は第1回より減っていても、1次選考を通過して会場に残った40に満たない作品は間違いなくクオリティが高く、この中から大賞を選ぶとしたら相当に悩まされるのではないのでしょうか。こういう場での賞に絡む作品は大体は見分けられるようになったと自負していましたが、正直なところ半分しか当てることができませんでした。それだけ 拮抗した参加者達が醸す緊張感は純度が高く、とても尊い時間だったように思います。ダルマストーブの灯る講堂内に陽が差し込み、そこで真剣に遣り取りをする参加者達の周りの空気は、弦のようにピンと張っていてとても美しいのです。

また、そういう時間が終われば、市長やレビュワーや参加者が同じ場に集ってニコやかに笑い合える、極めて視線の低いイベントであることも改めて特筆すべき点として挙げられます。ちなみに僕もレビュワー達とスナックで飲んで歌い、二日酔いの朝を迎えたクチです。上の立場から賞を与えましょうではなく、参加者も運営も一体となってイベントを作っていこうとする姿勢が全てを貫いていると言えるでしょう。金額の話は野暮ですが、あのレビュワー陣と しては破格でもあります。そんな純度が高く、かつ暖かいフォトフェスで、写真漬けの2日間を過ごすことができたのは幸せなことでした。シメンソカの椿原桜果をはじめ、一緒に参加した仲間たちの様子も改めてブログ内で紹介していきます。

そして個人としての感想ですが、今回は佐藤正子さんと平間至さんからのポートフォリオレビューとなりました。仔細は受けた僕自身の胸の中で糧とするとして、『言葉の怖さ』『ネタ』という2つの言葉が強く残っています。タイトルからの構成として極力言葉を削ぎ落として作っていたのですが、残した言葉が強すぎて作品を殺す形になってしまっていたようです。考えに考えて残した構成なだけに、意図と真逆の結果を生んでしまったことが残念で なりません。これは言葉の怖さとして心に刻んでおきたいと思います。

また、今回のブックを評する中でネタと評される場面がありました。初期の頃はネタ探し的な面を自認していたものの、昔から参加しているが故のネタ的なイメージの脱却というのは中々に難しいものかも知れません。より普遍的なテーマを伝えられるよう、作品で見せていかねばと思います。

そんなフォトフェスも気がつけば最古参となってしまいました。第1回で笠井爾示さんが『こういうイベントには、常連さんが出てくるんですよ』と話していた言葉がアタマをよぎります。新しい人たちが次々と入ってくる中で常連化している自分というのも間違いなくあり、大切にしているイベントだからこその参加意義を考えずにはおれません。

レビューでいただいた言葉を新たな糧に、常に作品で胸を張って第7回に参加できればと思います。

矢野巌

■次回は塩竈レポートをお届けします

Photos by 矢野巌・椿原桜果/ Special thanks photo 齋藤謙太郎&白崎裕奈(敬称略)/ Editor 椿原桜果 (c) 2011 shimensoka
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