ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。最終回の第四回目はKaoRinの「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「KaoRinカウンセリングのよう」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

KaoRin編

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松:それでは、始まりました座談会、第四回目はKaoRinの「らしさ」に迫ります。

K:上から、笑顔の羊、おしり、真正面の羊。前回展示『ヤブレカブレ1』のときに上の二枚は作品として展示した。三枚目は候補には挙がったけど選ばれなかった作品。

矢:この距離感はKaoRinならではだよね、インファイター。

桜:私、KaoRinが自分らしさについてどう思ってるのか、実は一番聞いてみたかったんだ。今回は、KaoRinが思う自分らしさについて聞いてから、みんなが思うKaoRinらしさを話してみない?

矢:面白いと思うよ。

松:アリだね。ばっちり語っちゃってくだされ!

K:やってみる。今現在、私が思う自分らしさというのは…… *寄って撮る *会話して撮る(動物限定) *感じたまま被写体を撮ると、やってたらこうなった。振り返るとこの三つ。今は羊というテーマに絞って作品としているけど、普段はバラバラなので正直ほかの人が思っているほど自分らしさというのがわかっておらず、頭の中で「???」となっていて、思考がついていけていない。そこは悩み。見えてるままを切り取ってるだけなので、誰でも撮れる写真というのから抜け出したいという意識はある。

矢:自分らしさがわからないといいつつも、挙げている三つにエッセンスがある程度は詰まっているように思う。

桜:KaoRinも「らしさ」がスタンスなのね。

松:矢野同様に、KaoRinもスタンスなんだね。

矢:スタンスとらしさの違い、俺にはピンとこない。同じじゃないかなと思う。

桜:そうかなあ。

松:らしさ、個性というのがあって、そこからスタンスというかスタイルが生まれていく……というイメージだなあ。

矢:なるほど、それはわかる。けどKaoRinの挙げてる三要素はちょっと違うと思うんだ。確かにスタンス的な部分かもしれないけど、KaoRinの三要素は、本人的には方法論として考えてないと思うんだよ。まったく同じ内容でも、桜果や松崎が書けば方法論に。KaoRinが書けばらしさになるのかなと。本人が方法論として捉えているかどうかという部分でね。

K:うーん……スタンスがあって、結果、生まれた作品が私らしさとつながるのかなと。自分らしさとは?と考えたとき、わからないから……どうしてこうなったのか逆にたどっていったら方法に行き着いたのかなー? 羊見たら笑って見えるからそのときに撮るし、あ! って感情が動いて撮ることが多い。思考回路がそのまま写真になってるってことかな!?

桜:それはよくわかる。KaoRinの写真って私もそういうところがあると思うよ。

松:思考と写真が直結している?

矢:眼がファインダーと直結している感覚かな。

K:え、この羊笑ってるよね? 気になるよね? って、ほかの人に共感して欲しくって撮ってるところもあるのかもしれない。思考回路を記録して見せたら、ほら、こう思ったの! って見せられる。まあ、そう思ったのは後付けね。ほかの人がどう見ているのか気になるのは、自分が撮った写真を見せたとき、あれ? 気にならなかった? これは撮らなきゃ! ってならなかった? ってなったから、人と感性が違うのかーと気づいたから。でも、撮るときはそんなこととか思ってないよー。あー、笑ってる! ぱしゃ! だね。笑ってる羊、で検索すると結構出てきてさ。私だけが気づいてたわけではないって知ってるうえで、笑ってる羊を知ってほしいとは思う。でも撮れることそれだけでうれしい。ほかの人がその場にいてあまり撮らないのが不思議なくらい。KaoRinらしさって難しい。みんなが先にかおりんらしさをいってたら、そのらしさに縛られてそうだったので、私からでよかった。でも、結局、「???」のままなのかな? 伝わってない?

桜:ここまでKaoRinが自分のことを分析したうえで、改めて聞くけど、KaoRinらしさってまとめてみたらどんな風になる?

K:撮ってるとき楽しい。感じたままが直結して写真に表れていたらいいなと思うから……自分らしさとは、感情移入できる被写体……違うか、まとまらない……。

松:羊にこだわらず、他の写真も混ぜて、らしさについて考えるといいと思う。

K:他のも混ぜて話すと、フィルム写真の話になるよ。フィルムだと、クロスプロセスが好きで、花や街のスナップが好きで。個性にそれがなるのかわからないけど、この間展示したときに、「遠目からでもすぐKaoRinの作品がわかったよー」といわれたことが驚いたの。

矢:伝わるものがあるって事だものね。

松:人から見た、KaoRinらしさだね。

K:いろいろな展示に繰り返し出展してみてわかった自分らしさというのがあって、それは……赤い作品が多かったこと(金魚、万珠沙華、赤い花など)。自分がとった写真の中から選んだ作品がたまたまだったのかもしれないけど、それもらしさなのかなと。これは、まったく羊とは繋がらないけどね。

桜:みんな、自分の持ち味はひとつじゃないと思ってるし、まだそれを温め育ててる段階なので羊と繋がらなくたっていいと思うよ。

K:持ち味、かあ。私の中でもフィルムとは分けて考えてる。これもいつか、ひとつの自分らしさと繋がることも視野に入れて楽しみにしてたりする。うーん、頭の中、とっちらかってるね。

桜:いろいろ考えたからね。

松:じゃあ、メンバーの思うKaoRinらしさについて、いこうか。

K:よろしくお願いします。

矢:上記途中の話でも出たけど、思考や目線とカメラが直結しているところ。かけたまま写真を撮ることができるメガネが普及したらたぶんこういう写真になるんだろうというダイレクトさ。だけど決してそのままでもなく、悩んだり凝ったりしてるのだけど、面白いものを見たら、ええいやああ! と撮っちゃう衝動が、らしさかな。

松:誰に理解されなくても、自分がいいと思ったものはいい! と、それをそのまま撮る力強さ・我侭さ・傲慢さ。理論ではなく、KaoRinだけの超感覚が、らしさ。

桜:私の思うKaoRinらしさは、閃き。ああ、コレっと思ったら何も考えずに撮ってるところが「らしさ」だと思う。さらに具体的にいうと、ヤギ羊やフィルムよりもっと前、一眼を買うまえのKaoRinの写真は正直凄いと思ってる。ハートの目玉焼きとか前歯が欠けた子供の写真とか、そういう日常の「おお!」と一瞬誰でも思うところを撮れる機動力がKaoRinらしさ。本当は今もそういう写真を撮って欲しいんだけど、カメラをちゃんとやろうと思って考え過ぎてその要素が最近少なくなったところが残念だったりするんだけどね。

K:みんな、ありがとう! すごいな、保存したよ! 涙出た、みんなすごい! そして、桜果、私ね、昔の写真すごく好きなの。なかなか今撮ろうと思っても撮れないものばかり。最近、細々とスマホで撮っているんだけど、その力は薄れてる気がしてる……その力というのは、被写体に出会う力。

松:被写体を被写体として認識できるかどうか、ってことかもね。つい見逃してしまったり。いかにアンテナを立てているか。いかに心に余裕があるかどうか。

K:難しく考えてたけど、みんなの言葉を聞いてると、意外とそのままで……ワークショップで教えて頂いた須田誠先生の言葉「はっとした瞬間に撮る」の精神が自分に近い感覚だ。衝動だ!

矢:衝動だよね、ロックなんだよね。

桜:あと、KaoRinはいい意味で子供目線だと思ったことがあるよ。あ、これいい、パシャ! その対象が、写真の構図とかちゃんと考えてる人には撮れないものを見つけてるし、何も考えないで撮る、そういう衝動を大切にしたら面白いなーと思う。でも、その一方で、ヤギ羊に関しては死ぬほど撮りまくって欲しい。撮って撮って撮りまくって、もう何も感じないーーーと思ったその先にある何かをKaoRin目線で見つけたときは、相当面白いものが撮れるんじゃないのかなーと期待してる。

松:KaoRinだけでなく、これは撮る人全員にいえることだよね、撮りまくった先にある何かを探すというクエスト。

K:ヤギ羊、めっちゃ撮りまくりたい! いまは不完全燃焼……。まとめると、うーん、私は基本楽しみながら、テンションあがってるときに撮る写真がいいので、今後も自分が楽しんでいっぱい撮っていきたいです。今回の展示『ヤブレカブレ2』の作品を考えながら写真を見直してますが、自分らしさがなかなか見つからなくて……まだ経過途中だと思って作品を見てもらえたらうれしいです。衝動写真、突き詰めたいです! ……あ! 自分らしさとは、衝動写真だーーー!

松:KaoRin、覚醒!? らしさ、キターーー!

K:みんなのおかげです!

松:それでは、第二回座談会「らしさ」の考察、全四回に渡る連載もこれにて終了となります。みなさま、お疲れ様でした! そして、長文ながら読んで頂いた画面の向こうの皆様、ありがとうございました!

全員:ありがとうございました!

展示『ヤブレカブレ2』で皆様をお待ちしております!

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photo KaoRin / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

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2015.11.28
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