ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。通常とは順番を変え、これから展示前まで椿原桜果→矢野巌→松崎ヒロノブ→KaoRinの順で掲載していきます。第一回目は椿原桜果の「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「椿原桜果インタビューのよう」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

椿原桜果編

20151113-01ohka.jpg

20151113-01ohka2.jpg

20151113-03ohka.jpg

松:それでは、始まりました座談会、第一回目は、椿原桜果の「らしさ」に迫ります。

桜:上から順に、ベトナム、カンボジア、八王子の写真です。

矢:3枚の写真を見て、今まで何度も言ったかもしれないけど、改めて、色。その強さがまず目につくよね。前から強さを感じていたけど、最近さらに強みを増しているというか、単に鮮やかなだけではなく、濃い色になっているというか。

K:日本でも日本らしくなくアジアのどこかに見える。色味がくっきり。

松:色、雑踏、生活。3枚目の写真も外国みたいだし。

矢:そう、外国のよう。なんでそうなるんだろう? 色以外にも何か要因があるのかな?

桜:八王子の写真が外国的ってのは思ったことなかったわ。色はこだわってるけど、特にすごく変えるぞーと意識はしてないのですよ。

矢:本人が意識してないというのが興味深い。

K:日本っぽくないよね。意識してないフィルターみたいのがあるのかな。

桜:今回挙げたベトナムの写真を撮るまで(正確にはベトナム&カンボジア旅行するまで)、自分の撮りたいものがわからなくて迷走してました。この旅行でやみくもに撮って、一緒に旅行した友達の写真と見比べたりして、自分の「らしさ」にちょっと気がついたって経緯があるの。

K:人と比べられたのはいいね。気づかなかったことに気づけるよね。

桜:一緒に旅行した友達とは横にぴったりとついて撮っていたわけじゃないけど、同じ空間にいるわけだから同じようなところを撮るでしょ。でもその友達の写真は被写体がみんな笑顔なの。私の写真はこちらを意識させてないというか、その瞬間を切り取っているってところに気がついて。そこで、撮りたいものはこれなのかな、と漠然とわかったって感じ。その友達は、あまり撮った写真を公開しない人だったので、部屋で見せ合いっこできてよかった。その友達に感謝してる。

松:話を聞くと、同じスナップというジャンルを撮る矢野と近いようで、実際は遠いのが面白いね。

矢:そう、パッと見は近い気がするけど、非常に遠いよね。

桜:たまに面白い写真が撮れたとき、でも「これは矢野っぽいから」と却下するときがある。

矢:なんという……。

K:私も思うことあるよ、自分が撮ってて、矢野っぽいなー、って。

松:カテゴリ分けをしているわけじゃないけど、矢野っぽい、って意識はあるな。確かに。

桜:うん。でも、矢野写真っぽいなと却下したりすることもあるけど、近いと思ったことはないよ。

矢:そう、決して近くはない。本質の部分がまったく違うから。互いにそう思うということは、互いに「らしさ」が見えているということでもあるんだろう。

桜:そうだ、八王子の写真の話なんだけど。これ、みんなが外国みたいと言ってくれてたけど、私としてはまったくそこは意識してなかったのね。物珍しいから海外は撮れるのかな、ってのが常に頭にあって、国内の人を撮るのに抵抗があったんだけど、見慣れた日本を撮れたらいいなーという意気込みのもと、八王子を撮ってみたの。

矢:なるほど、そういう意識付けがあったんだね。今でも抵抗ある?

桜:今は、開き直ったかな。今は日本でも海外でも同じ。日常を撮りたいと思ったら、結構楽になった。

松:新しいワード、日常が出てきたね。

桜:さっきの旅行の話のときに、その瞬間を切り取っている、って言ったけど、それは何かと考えたら日常だったの。現地の人の日常を撮ってる自分に気がついて、「あー、私が撮りたかったのは日常だったのね」ってわかって。それからは国外問わず、とにかく日常が撮れたらと思ってる。

松:色と日常、どっちを意識してる?

桜:そりゃ、両方(きっぱり)。色は写真を始めたときから意識していて、でもそれだけじゃイヤって思って悩んでたからね。色はこだわってるし、私らしさが見えるポイントだけれど、でもそれはテーマじゃない。テーマである日常を撮ってはじめて色が活きるというか、どっちが欠けても私の写真じゃない。なので、いろんな人に色のことを聞かれるんだけど私としては不思議なのよね。そんなに特別なこと(色に関して)をしているつもりはないから。

K:なるほどー。

桜:まとめるように言うと、「らしさ」を悩んだ身としては、今は「日常」ってのが一番。もともと持っているこだわってた色が日本、アジアとぴったりってのが運がよかったのかな。その色が活かせたから日常に流れ着いたのかもね。あと、日常のほかに、私的にはノスタルジーとかレトロとかも好きなもので、それが写真に表れていると嬉しいなと思う。

K:桜果の色と日本、確かにぴったりだよねー。

桜:日常はアジアだったから撮れたのかもと思っている自分がいて、例えばハワイとか北欧でもああいう写真を撮るんだろうか?とか、想像する時はある。結局、行ってみないとわからないし、その場で変化してもそれも私なのかしら……と思ったりする。

松:それが、今後の「らしさ」展開なんだね。

矢:なるほど。旅での出会いが本当に大きかったんだね。好奇心旺盛な桜果だし、まだまだ幅が広がっていきそうな気はする。

K:また違った「らしさ」も楽しみだね!

桜:そうね、短期的なものではなく長期的な感じで。人に縁があるように土地にも縁があるので、アジア好きな私が他の地域に行けることがあるかもしれないしね。そんな風に思ったりするけど、今回の展示『ヤブレカブレ2』は、ノスタルジックな日常で行こうかと思っております。

松:おお、番宣的な!

矢:うまいこと結びつけたね。

松:では、ノスタルジック日常、楽しみにしております。もっと掘り下げたいところですが、時間となりますのでまたの機会に。それでは、お疲れ様でした!

全員:お疲れ様でした!

次回は矢野巌の「らしさ」についての考察です。お楽しみに

2015banner100.jpg

photo 椿原桜果 / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
2015.11.16
コメント記入欄