先日塩竈で開催された地域密着全員参加型ロックフェスについて、
参加した矢野巌からのレポートとなります。

塩竈フォトフェスティバルと同じく、平間至氏を中心として開催されたガマロックフェス2013。
昨年の開催に続き、今回が二回目となる。
ガマロック公式サイト

会場となる塩竈市みなと公園は、名前の通り海の直ぐ傍にある。
僕は会場へ徒歩で行ったのだが、途中の道は未だに地割れも多く、路肩の民家には震災の傷跡も生々しい。
あんなに怖い思いをしたばかりなのに、何でこんな場所で・・。
などと考えながら坂道を登りきったところで眼下に広がる街を見て、僕は気付かされた。
ああ、この風景。塩竈の人たちは、この街が好きなんだなと。
この街じゃなきゃダメなんだなと。

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そして会場近くの道路には色とりどりの旗が、会場入口には手作りの魚たちが出迎え、
地元の人々と思わしきスタッフ達が元気に声を上げる。
会場内でステージを中心に立ち並ぶ屋台の多くは地元の店が出展しており、
良心的な価格の中で地元の酒や名産品を楽しむことができる。
大人の入場者には無料の振る舞い酒という粋な計らいまで!
屋台で売り子をしているのは、おそらく普段はフェスなんか無縁のオジサンやオバサンも多く、
漂う雰囲気はフェスというより地元商店街のお祭りに近い。

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肝心の出演アーティストだって、ちょっと変わっている。
メインステージのトップバッターなんて、地元小学生のジャズバンドだ。
豪華アーティストの間に混じって、地元テイストが適度に織り込まれているから飽きさせない。

ステージもシンプルな照明と、後ろに下がったスダレ電球くらいしかないから、
逆にアーティストにとっては誤魔化しの一切きかない厳しい条件だったのだが、
ヌルいアイドルシンガーが一切いなかったお蔭で、純粋に『音楽』を楽しむことができた。

ATSUSHI(Dragon Ash)/おひつじ座流星群/木下 航志/GREAT3/クラムボン/山寺 宏一×小柴 大造
The Space Baa(辰巳光英+不破大輔+Jimanica)/細美 武士/大友康平/DWニコルズ/
ビッケとカツマーレー/おお雨(おおはた雄一と坂本美雨)/Salyu×小林武史/BRIGHT KIDS
GAMISM/金子マリ & KenKen & 山岸竜之介/Caravan/木下 航志 more

出演アーティスト同士もホンワカしていて、
例えばクラムボンが道路事情で大幅に遅れるとなれば、それ以降『タイムテーブルはなくなりました』
なんて流れになるし、他のアーティスト達も順番をアレコレ工面しながら、
会場が冷めないように場を暖めあう。

地元とアーティストと来場者、それぞれが近い。
企業が金儲けのためにやるのではない。
このフェスの主役はあくまで塩竈の人々であって、
アーティストと来場者も一緒になって作っていくフェスが、このガマロックなのだろう。
町興しって、こういうものだ。

細美武士のMCで
『ガマロックはこのまま、あんまりお金を掛けずにいきましょう』という言葉があった。
民家の多い地域で一日中ライブをやっているのに、苦情は一件もないという。
それが全てを物語っている気がする。

音楽にできること。
それはこういうこと。

帰り道に見上げたガマロックフィッシュは、キラキラ輝いていた。

NO MUSIC NO LIFE

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write&photo:Iwao Yano 


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2013.09.26
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