6月の月イイ!写真を発表します。松崎ヒロノブが6月に撮った中でコレイイ!と思ったのはコレ。

2017年6月/松崎ヒロノブの月イイ!
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月(つき)イイ!写真とは
2017年シチテンバットウ(写真集団シメンソカBLOG)の通し企画。1月〜12月にそれぞれ撮った月の中で『いい!』と思った写真を1枚選んで翌月に掲載するという企画。


photo 松崎ヒロノブ/ blog editor 椿原桜果

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2017.07.31
6月の月イイ!写真を発表します。矢野巌が6月に撮った中でコレイイ!と思ったのはコレ。

2017年6月/矢野巌の月イイ!
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月(つき)イイ!写真とは
2017年シチテンバットウ(写真集団シメンソカBLOG)の通し企画。1月〜12月にそれぞれ撮った月の中で『いい!』と思った写真を1枚選んで翌月に掲載するという企画。


photo 矢野巌/ blog editor 椿原桜果

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2017.07.29
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シメトーーク一色卓丸さんを迎えての後半。卓丸さんの写真集「原宿ストリートポートレート (玄光社MOOK)」の裏話等を中心にシメンソカメンバーの写真品評などトーークしました。
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目次
一色卓丸写真集についての質問
・この写真を表紙にした理由
・撮り慣れてきて変わったこと …etc.

シメンソカメンバー品評会
・松崎ヒロノブ
・椿原桜果



・どうしてこの表紙にしたのですか?

これね、実を言うと、表紙候補5枚くらい選んでくれと言われて、全部落とされました(笑)。そのうちの1枚が裏面で。ちょっとクール系が好きなんだよね。なので、表紙の子を選んだのは編集長。本屋で見かけたときに手に取ってくれる、目立って、かわいくて、セクシーで、っていう要素を持っている写真だって。あんまりポーズを 取らないで撮影するのが好きなんだけど、彼女はバリバリポーズを取ってくれてたからね。

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・撮り慣れてきて変わったことなどはありますか?

今、めっちゃくちゃハードル高いよ。昔は片っ端から声をかけて撮ってたの。ここ3年くらいは、本当に自分がいいなと思った子しか撮ってない。そういう意味でのハードルね。きりがないから絞るというか、自分のなかに篩ができてきたというか、撮りたい子、っていうイメージを決めてるので、最近はもうあんまり撮れないね。

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・声をかける相手はやっぱり好みの人? 顔重視? それとも服装ですか?

うーん、雰囲気かな。ファッションが良ければもちろん撮りたいけど、でも、変な言い方だけど美人じゃなくても雰囲気が良い子はいるのね。派手だったり、個性的ですごく面白いよね。

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・写真集を作るうえで苦労したことは?

写真の並びにすごい苦労したよ。順番。そういうの、本当はさ、全部デザイナーが考えてくれると思っていたのね。自分でやるってことになって、3、4回やり直したんだけど、はじめは季節ごとに分けようかなとか、ロックならロック、かわいくならかわいくと並べてたんだけど…なんかそういうジャンル的な目で見ちゃうと1枚1枚を見れない気がして。それだったら一色さんの写真を1枚1枚見てもら いたいから、その流れで組んでくれって言われて。結局、ここ2年くらいの最近のものと、それより昔の写真で分けたんだよね。

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《松崎ヒロノブの写真についての品評》
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撮ったあとに加工? トイカメラ、そうか。自分の作品を変えられるひとってすごいよね。
なんか出来そうじゃない? みんなだいたいカラフルに撮るよね映像美で。なのにこういう感じに…。

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《椿原桜果の写真についての品評》
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これ面白いなと思った、どう言えばいいんだろう。フィルムなの? デジタルっぽくないね、フィルムか、昔の写真っぽい。一見、加工の様子もないし、加工ありでこの雰囲気はすごいね。

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2時間30分では語り尽くせないくらいあっという間に過ぎました。一色卓丸さん、お越しいただいて本当にありがとうございました。一色卓丸さんの写真集「原宿ストレートポートレート」は玄光社MOOKより発売中です。

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一色卓丸web-site
原宿ストレートポートレート (玄光社MOOK)


photo 矢野巌、松崎ヒロノブ、KaoRin、椿原桜果 / special thanks guest 一色卓丸 / write 椿原桜果 / blog editor 椿原桜果

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2017.07.24
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前回お知らせしましたが、シメトーーク2回目のゲストは一色卓丸さんです。卓丸さんの写真集「原宿ストリートポートレート (玄光社MOOK)」の裏話等を中心にシメンソカメンバーの写真品評などトーークしました。
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目次
一色卓丸写真集についての質問
・原宿で撮影すること
・気に入っている写真 …etc.

シメンソカメンバー品評会
・矢野巌
・KaoRin



・どうして原宿で撮影しているのですか?

渋谷、新宿や六本木などでも撮ったことはあるよ。カメラを始めたころはけっこう銀座に行ってたの。歩行者天国あるし、撮りやすいから。でも、銀座は妙齢の方ばかりで若い子はあまりいないし、銀座の街の雰囲気がどこで撮っても同じに感じてね。だからちょっと飽きちゃった。渋谷も面白いんだけど、やっぱり人が多すぎるんだよね。撮り始めたころから、撮影場所は絞ったほうがのちのち有利だなって思 いはあったの。やっぱり原宿は世界的にも名前が通じるし、渋谷は知らない人はいるかもしれないけど、原宿はみんな知っているから。それだったら原宿というブランドを活かしたほうがいいんだろうな、って、直感があったからかな。

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・3000人以上撮影しているなかで、いちばん気に入ってる写真はどれですか?

いっぱいあるんだけど、どれだろうな…本にも書いてるんだけど、撮るきっかけになった女性がいて。それまでは、けっこうおじさんとか撮ってたのね。若い子はちょっと怖いなと思ってたの。ああ、おじさんって言っても外人のおじさんね。で、そのうち若い子も撮り始め たんだけど、撮り始めた最初か2、3回目だったと思う、なんか良いファッションしてる子がいて、自分でもこういう写真撮れるんだって。それがきっかけで、なんか若い子を撮ることにハマっていった感じかな。どれがいちばん気に入ってるってのはないんだけど、その子のことは結構覚えているよね。

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・原宿で撮影されるときは、何時から何時ごろまで撮られてるんですか? 食事などは?

ベストで言うと11時から4時くらいかな。お昼ご飯はだいたいファミマで食べながら、被写体が通ったらすぐに行ける態勢で。夏はカフェなどに入らないと脱水症状になっちゃうから入るけど、そこで食べてるとさ、うわーいい子通ったーってなることも。相手がね、動いているものだからさ、常にね。




《矢野巌の写真についての品評》
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矢野君の写真の場合、タイトルだよね! 僕も考えたんだけど、これ漫才っぽいなって。
すごい面白い写真で、ブログのもそうだけど、タイトルと相まってさらに面白いよね。
スナップはいっぱい撮り方あるんだけどさ、この一瞬前はこんな表情してないよね? そのときからカメラを構えてるの? そうか、やっぱり同じだ。僕も外人さんが何かしそうな時はカメラ構えてる。スナップってそういうところあるよね。
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《KaoRinの写真についての品評》
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これ見たときは(注釈:2枚目)女の人が足くねってるように見えた。おっぱい? それは見えなかったけど、これが、足だよね。よくさ、風景撮ってるひとにポートレート難しいですよねって言われるけど、僕からすると、風景の方が全然難しい。
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まだまだ続く一色卓丸さんへのシメトーーク、次回(後半)は原宿ストリートポートレートの質問への続きと、シメンソカメンバーへの品評(松崎ヒロノブ&椿原桜果)です。お楽しみください。
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一色卓丸web-site
原宿ストレートポートレート (玄光社MOOK)

photo 矢野巌、松崎ヒロノブ、KaoRin、椿原桜果 / special thanks guest 一色卓丸 / write 椿原桜果 / blog editor 椿原桜果

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2017.07.18
実はこの定例会レポートは5月のもの。文字起こし作業など、編集に少し時間がかかったため公開が遅くなりました。シメンソカ5月の定例会は2部構成。前半はシメンソカzine(シメzine)制作のための参考になればと都立大学のMOUNT ZINEを伺い、後半は一色卓丸さんを囲んでの写真談義です。卓丸さん対談はこれから3回に分けてシメトーークとして掲載します。今回はあくまでレポートです。

この日のシメンソカ定例会は都立大学からスタート。会って早々「何か食べよう」と街の飲食店を足で調査したところ候補が(1)親子丼 (2)インド&タイカレー (3)カフェ の3店舗。
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こういう時、話し合いだと長引くので…
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シメンソカは公平にじゃんけんルールを取り入れます。なので店決めじゃんけんぽん!
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今回は松崎ヒロノブ推しの親子丼の店に決定。
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と、いう訳で親子丼(と鶏そば)を完食。
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前半の目的地に向かうため住宅街を歩き…
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目的のMOUNT ZINEさんへ到着
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沢山のzineをゆっくり色々堪能しました。
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街散策をしながら駅に向かい、途中のコンビニでポテチやらビールやらを補充して撮り歩きしていると…
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お寺に辿り着きました。
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少し休憩しつつ
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後半に備えて電車の中で予習。そして早めに新宿に向かったのですが…
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早過ぎてしまったので花園神社に寄ったり
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新宿眼科画廊を見たり
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猫と戯れたりw
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さて後半を待つばかり。
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今回、一色卓丸さんを迎えてのシメトーークになったのですが、卓丸さんとは数年前にシメンソカポートレートを一緒にさせて頂こうと企画が持ち上がり、日程も決まっていたところで、諸般の事情で一度流れてしまった経緯があります。この数年の間にシメポト企画はお休みしているのですが、卓丸さんとはもっと話したい!というメンバーの想いから一緒に飲んで写真について語ろうとお越しいただきました。

約束の時間通りに卓丸さん到着。
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まずは乾杯!
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そしてこの後、150分に渡って語らうのですが、これは今後3回のシメトーークで。
なぜ150分かといいますと、お店が150分の飲み放題コースだったからです。

という訳で今回のレポートではあ!という間にお開きになりまして…5人での記念撮影。
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帰り道を歩いていると…
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先に駆け出す卓丸さん
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シメンソカ4人の集合写真を撮ってくれました。
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伊勢丹のショーウィンドウ前で松崎ヒロノブとマネキン撮り対決をしてみたり
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楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました。
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シメトーーク卓丸さん対談は次回から掲載します。
そして写真集団シメンソカでは沢山の人と写真に対して語りたいと思っております。関心がある方はお声掛けください。


photo 矢野巌、松崎ヒロノブ、KaoRin、椿原桜果 / special thanks photo 一色卓丸 / write 椿原桜果 / blog editor 椿原桜果

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2017.07.14
前回の定例会レポートでソールライター展にみんなで行って来たと書きましたが、今回はそのソールライター展を見たそれぞれのレビューを掲載します。最後は椿原桜果のソールライター展レビューです。
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ソールライター展に行って来ました。
構図がどれもかっこいい、そして、色もかっこいい、日常をさりげなく撮ってるところもいい、もろ好み

というのが見終わった当初の私の感想。
普段ならここで終わるんだけど今回はレビューしなくちゃいけないのでもう少し長く考えてみますw

ソールライター、もともと1950年代のファッションカメラマンで第一線で活躍していたのに、一回姿を消し1980年代に入って再度注目が集まったといった写真家。ファッションカメラマン以降何を撮っていたかといえば自分の生活空間、何気ない日常をソールライター独特の大胆な構図と切り取り方で魅力的な写真を撮っていて今回の展示ではその両方(商業的ファッションフォトとニューヨークの日常フォト)を展示しておりました。

私自身が人の生活や日常を撮りたいと思っているので、私が惹かれたのは後期のニューヨークの街の日々を撮った写真。面白い事に日常を撮っていたのに人の生活を撮ってた印象はあまり残ってなく、ニューヨークという“街”の日常を撮った印象の方が強いんですね。生活や日常を撮るというのは、人の生活を撮るものだ、となんとなく思ていた私にとっては街の日常があるんだ〜とその部分が新鮮な発見でした。

ソールライターは写真以上にステキな言葉を残していて展示を見ながら胸にズキューーンとくる言葉ばかり。

“見るものすべてが写真になる”

“写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ。”

“人間の背中は正面よりも多くのものを私に語ってくれる。”

“私が写真を撮るのは自宅の周囲だ。神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ”

日々の些細な事でもどう見るかで色んな表情が変わって来るよね。なんてすばらしい〜…と思いつつも天の邪鬼な私はニューヨークという建物ひとつ取ってもオシャレにデザインされいいる場所が自宅の周辺にあったから神秘的な事が起こっていたんじゃないの?などちょっとよこしまな考えで見てた部分もw…まぁ、多分ですがソールライターが私の近所の八王子を撮っても神秘的な写真が撮れたとは思うのですけどね。

まぁ、そこは置いておいても大胆な構図、色に注目した撮り方、日常などすべてかっこよく、そして単純に私の好きな写真が多い展示でした。観にいってよかったです。

あ、でも残念だったものがもう1点。
猫をずっと飼っていたとの事ですが…名前はレモン、そこまでわかってるのにレモンの写真がなかったこと。どんな猫と暮らしていたのかを見たかったな(笑)

椿原桜果

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photo 椿原桜果/ word 椿原桜果/ blog editor 椿原桜果
2017.07.10
前回の定例会レポートでソールライター展にみんなで行って来たと書きましたが、今回はそのソールライター展を見たそれぞれのレビューを掲載します。今回はKaoRinのソールライター展レビューです。

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4月の終わりから始まっていたこの展示。展示に行く前に調べた情報によると、日本では初の回顧展です。絵画をやっていた人が写真を撮りました。カラーはお金がかかるから未現像のままでした。雑誌で仕事が来ました。大好きな女性と出会いました。(語弊がある??なんとなくそれとなくの解釈なのですみません)こんな感じの情報でした。

生で作品を観てきたので私なりに思ったことを纏めたいと思います。


・モノクロ写真から始まる・
フィルムならではの優しいラインが多いが一枚一枚の被写体の力強さがある。雑誌に使われてたファッション写真より日常の生活圏でライター氏が目に留めた景色のほうが見ていて楽しかった。作品で驚いたのはタイトルとされている被写体が作品中のごく一部の少ない割合で写っていて(それらを1/3構図ということを後で知る)そして被写体以外の他の余白部分が無駄に感じないこと。むしろ、作品の中にはその手前ボケして作品の大部分の割合を占めてる部分がタイトルになっていたりする。作品中の何を見て何に心が動いて写真を撮ったのかがタイトルに直結していてわかりやすかった。

・ライター氏の見たカラー・
撮った人が見た色がどんな色なのかは現像して初めて他人に伝わる。モノクロも好きだったけどモノクロとはまた違ってライター氏が「はっ」として撮った日常の色がどう見えてたかがわかるのでモノクロより一枚一枚じっくり見て回った。カラーの捉え方がとても好みで共感してしまう。そして「赤」「高架鉄道」「傘」が多く被写体となっていた。好きなのだろうと伝わってくる。色彩がとても好みだったのだが、“消費期限の切れたフィルム”の影響のようだった。それが意図的かはわからないけれど自分と同じで嬉しい発見だった。

・絵画、ヌードが自然・
きっと畏まって撮影されてるのより意識されてない所から撮るショットが多いことや被写体との関係性が自然な表情に表れている。日々の身近にある“大好き”を表現することが写真や絵を描くことだったのだろうと思う。色合いも明るく優しい色が多く幸せが伝わってくる。和紙に描いてある絵もあった。驚いたのが、写真を撮ってから40年後に重ねて絵画として色を足していることだ。この40年という期間はたまたまなのか意図的なのか…40年後に再びヌードの彼女たちに色をつけるという作業がとても熟成された愛を感じた。


私がこの展示で学んだことはタイトルの付け方がストレートで伝わりやすい、構図とか大胆でこういう撮り方もありなんだなと思えたこと。もっとあるけど感じたことを言葉にするのは難しくただの感想になってしまいそうなのでやめておく(笑)
展示の後も購入した写真集を見てても写欲を掻き立てられて、ストリートフォトを撮りに出かけたくなった。そのまま真似をしておしまいではなくまずは撮り方を意識して自分なりの撮り方に吸収できればこの展示を観に行って本当に良かったと思えるのかなと思っている。雨の日、手前に邪魔な物、撮りたい被写体は遠く、窓越し、反射、赤い、といったライター氏の心動かされた被写体を日本の街で探すライターごっこを今度密かにやるのを楽しみにしている。そしてこの作品たちはごく一部であってまだ沢山の未現像フィルムが残っていてそれらをプリントして作品として世に発表される日が来ることをとても楽しみにしている。
最後にライター氏の言葉の中でも響いたストリートフォトを撮る人ならではの言葉で締めくくりたいと思います。

「無視されるのは偉大な特権である」

KaoRin

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photo 椿原桜果/ word KaoRin/ blog editor 椿原桜果
2017.07.06
前回の定例会レポートでソールライター展にみんなで行って来たと書きましたが、今回はそのソールライター展を見たそれぞれのレビューを掲載します。今回は松崎ヒロノブのソールライター展レビューです。

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驚いたのは、思っていた以上に物事を俯瞰して撮っていることだった。

人もまた風景であり、影、反射、物越し、ガラス越しなどと相まって作品となっている。不均等な構図と空白は、インパクトと同時に想像力をかきたてさせる。これらは絵画の目があったからこそなのか、その手法と街の撮り方は非常にマッチしていた。

私が一番気に入った作品は『天蓋』だ。大胆な構図は心の琴線を震わせる。

カラーについては、他の方々とは意見が違えるかもしれないが、私としてはじっくりと沈んでいるカラーと感じた。鮮やか、華やかではなく、静かにその世界に沈殿しているようで心地よい。

ヌードカテゴリについては全面的に支持を表明する。撮影者を意識していないような、覗いているような変態感覚には共感する(…あれ? 男性はみんなこういうの好きよね?)

ソールフォト、という括りが出来るほど彼の手法は言葉で説明し易いが、それを行動に移し、自分自身が納得する作品を撮るのはとても難しい。住んでいる街、身近な空間を切り取る難しさは嫌というほど知っている。

今後しばらくは撮った作品が「ソールフォトっぽいね」と言われることもあるだろうが、たとえ手法を知らなかったとしても、既成の模倣から始まり、それを自分の色に染めていくことが芸術だと思っている。何十年、何百年、何千年と先達たちは進んでいるのだから、焦ることはないと言い聞かせつつ。

写真歴の長い方も短い方も、その時々によって感じることの変わる、ある意味指標とも呼べるとても良い展示だった。

松崎ヒロノブ

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photo 椿原桜果/ word 松崎ヒロノブ/ blog editor 椿原桜果
2017.07.02
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