ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。最終回の第四回目はKaoRinの「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「KaoRinカウンセリングのよう」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

KaoRin編

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松:それでは、始まりました座談会、第四回目はKaoRinの「らしさ」に迫ります。

K:上から、笑顔の羊、おしり、真正面の羊。前回展示『ヤブレカブレ1』のときに上の二枚は作品として展示した。三枚目は候補には挙がったけど選ばれなかった作品。

矢:この距離感はKaoRinならではだよね、インファイター。

桜:私、KaoRinが自分らしさについてどう思ってるのか、実は一番聞いてみたかったんだ。今回は、KaoRinが思う自分らしさについて聞いてから、みんなが思うKaoRinらしさを話してみない?

矢:面白いと思うよ。

松:アリだね。ばっちり語っちゃってくだされ!

K:やってみる。今現在、私が思う自分らしさというのは…… *寄って撮る *会話して撮る(動物限定) *感じたまま被写体を撮ると、やってたらこうなった。振り返るとこの三つ。今は羊というテーマに絞って作品としているけど、普段はバラバラなので正直ほかの人が思っているほど自分らしさというのがわかっておらず、頭の中で「???」となっていて、思考がついていけていない。そこは悩み。見えてるままを切り取ってるだけなので、誰でも撮れる写真というのから抜け出したいという意識はある。

矢:自分らしさがわからないといいつつも、挙げている三つにエッセンスがある程度は詰まっているように思う。

桜:KaoRinも「らしさ」がスタンスなのね。

松:矢野同様に、KaoRinもスタンスなんだね。

矢:スタンスとらしさの違い、俺にはピンとこない。同じじゃないかなと思う。

桜:そうかなあ。

松:らしさ、個性というのがあって、そこからスタンスというかスタイルが生まれていく……というイメージだなあ。

矢:なるほど、それはわかる。けどKaoRinの挙げてる三要素はちょっと違うと思うんだ。確かにスタンス的な部分かもしれないけど、KaoRinの三要素は、本人的には方法論として考えてないと思うんだよ。まったく同じ内容でも、桜果や松崎が書けば方法論に。KaoRinが書けばらしさになるのかなと。本人が方法論として捉えているかどうかという部分でね。

K:うーん……スタンスがあって、結果、生まれた作品が私らしさとつながるのかなと。自分らしさとは?と考えたとき、わからないから……どうしてこうなったのか逆にたどっていったら方法に行き着いたのかなー? 羊見たら笑って見えるからそのときに撮るし、あ! って感情が動いて撮ることが多い。思考回路がそのまま写真になってるってことかな!?

桜:それはよくわかる。KaoRinの写真って私もそういうところがあると思うよ。

松:思考と写真が直結している?

矢:眼がファインダーと直結している感覚かな。

K:え、この羊笑ってるよね? 気になるよね? って、ほかの人に共感して欲しくって撮ってるところもあるのかもしれない。思考回路を記録して見せたら、ほら、こう思ったの! って見せられる。まあ、そう思ったのは後付けね。ほかの人がどう見ているのか気になるのは、自分が撮った写真を見せたとき、あれ? 気にならなかった? これは撮らなきゃ! ってならなかった? ってなったから、人と感性が違うのかーと気づいたから。でも、撮るときはそんなこととか思ってないよー。あー、笑ってる! ぱしゃ! だね。笑ってる羊、で検索すると結構出てきてさ。私だけが気づいてたわけではないって知ってるうえで、笑ってる羊を知ってほしいとは思う。でも撮れることそれだけでうれしい。ほかの人がその場にいてあまり撮らないのが不思議なくらい。KaoRinらしさって難しい。みんなが先にかおりんらしさをいってたら、そのらしさに縛られてそうだったので、私からでよかった。でも、結局、「???」のままなのかな? 伝わってない?

桜:ここまでKaoRinが自分のことを分析したうえで、改めて聞くけど、KaoRinらしさってまとめてみたらどんな風になる?

K:撮ってるとき楽しい。感じたままが直結して写真に表れていたらいいなと思うから……自分らしさとは、感情移入できる被写体……違うか、まとまらない……。

松:羊にこだわらず、他の写真も混ぜて、らしさについて考えるといいと思う。

K:他のも混ぜて話すと、フィルム写真の話になるよ。フィルムだと、クロスプロセスが好きで、花や街のスナップが好きで。個性にそれがなるのかわからないけど、この間展示したときに、「遠目からでもすぐKaoRinの作品がわかったよー」といわれたことが驚いたの。

矢:伝わるものがあるって事だものね。

松:人から見た、KaoRinらしさだね。

K:いろいろな展示に繰り返し出展してみてわかった自分らしさというのがあって、それは……赤い作品が多かったこと(金魚、万珠沙華、赤い花など)。自分がとった写真の中から選んだ作品がたまたまだったのかもしれないけど、それもらしさなのかなと。これは、まったく羊とは繋がらないけどね。

桜:みんな、自分の持ち味はひとつじゃないと思ってるし、まだそれを温め育ててる段階なので羊と繋がらなくたっていいと思うよ。

K:持ち味、かあ。私の中でもフィルムとは分けて考えてる。これもいつか、ひとつの自分らしさと繋がることも視野に入れて楽しみにしてたりする。うーん、頭の中、とっちらかってるね。

桜:いろいろ考えたからね。

松:じゃあ、メンバーの思うKaoRinらしさについて、いこうか。

K:よろしくお願いします。

矢:上記途中の話でも出たけど、思考や目線とカメラが直結しているところ。かけたまま写真を撮ることができるメガネが普及したらたぶんこういう写真になるんだろうというダイレクトさ。だけど決してそのままでもなく、悩んだり凝ったりしてるのだけど、面白いものを見たら、ええいやああ! と撮っちゃう衝動が、らしさかな。

松:誰に理解されなくても、自分がいいと思ったものはいい! と、それをそのまま撮る力強さ・我侭さ・傲慢さ。理論ではなく、KaoRinだけの超感覚が、らしさ。

桜:私の思うKaoRinらしさは、閃き。ああ、コレっと思ったら何も考えずに撮ってるところが「らしさ」だと思う。さらに具体的にいうと、ヤギ羊やフィルムよりもっと前、一眼を買うまえのKaoRinの写真は正直凄いと思ってる。ハートの目玉焼きとか前歯が欠けた子供の写真とか、そういう日常の「おお!」と一瞬誰でも思うところを撮れる機動力がKaoRinらしさ。本当は今もそういう写真を撮って欲しいんだけど、カメラをちゃんとやろうと思って考え過ぎてその要素が最近少なくなったところが残念だったりするんだけどね。

K:みんな、ありがとう! すごいな、保存したよ! 涙出た、みんなすごい! そして、桜果、私ね、昔の写真すごく好きなの。なかなか今撮ろうと思っても撮れないものばかり。最近、細々とスマホで撮っているんだけど、その力は薄れてる気がしてる……その力というのは、被写体に出会う力。

松:被写体を被写体として認識できるかどうか、ってことかもね。つい見逃してしまったり。いかにアンテナを立てているか。いかに心に余裕があるかどうか。

K:難しく考えてたけど、みんなの言葉を聞いてると、意外とそのままで……ワークショップで教えて頂いた須田誠先生の言葉「はっとした瞬間に撮る」の精神が自分に近い感覚だ。衝動だ!

矢:衝動だよね、ロックなんだよね。

桜:あと、KaoRinはいい意味で子供目線だと思ったことがあるよ。あ、これいい、パシャ! その対象が、写真の構図とかちゃんと考えてる人には撮れないものを見つけてるし、何も考えないで撮る、そういう衝動を大切にしたら面白いなーと思う。でも、その一方で、ヤギ羊に関しては死ぬほど撮りまくって欲しい。撮って撮って撮りまくって、もう何も感じないーーーと思ったその先にある何かをKaoRin目線で見つけたときは、相当面白いものが撮れるんじゃないのかなーと期待してる。

松:KaoRinだけでなく、これは撮る人全員にいえることだよね、撮りまくった先にある何かを探すというクエスト。

K:ヤギ羊、めっちゃ撮りまくりたい! いまは不完全燃焼……。まとめると、うーん、私は基本楽しみながら、テンションあがってるときに撮る写真がいいので、今後も自分が楽しんでいっぱい撮っていきたいです。今回の展示『ヤブレカブレ2』の作品を考えながら写真を見直してますが、自分らしさがなかなか見つからなくて……まだ経過途中だと思って作品を見てもらえたらうれしいです。衝動写真、突き詰めたいです! ……あ! 自分らしさとは、衝動写真だーーー!

松:KaoRin、覚醒!? らしさ、キターーー!

K:みんなのおかげです!

松:それでは、第二回座談会「らしさ」の考察、全四回に渡る連載もこれにて終了となります。みなさま、お疲れ様でした! そして、長文ながら読んで頂いた画面の向こうの皆様、ありがとうございました!

全員:ありがとうございました!

展示『ヤブレカブレ2』で皆様をお待ちしております!

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photo KaoRin / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

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2015.11.28
ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。第三回目は松崎ヒロノブの「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「自分探し」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

松崎ヒロノブ編

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松:それでは、始まりました座談会、第三回目は松崎ヒロノブの「らしさ」に迫ります。

松:上から、マネキン、マネキン、マネキン、です(笑)。この三枚は前回の展示、『ヤブレカブレ1』で展示した作品です。

矢:やっぱり、マネキンが一番撮りたい!って欲を掻き立てられるのかな。

松:マネキンのほかにもいろいろと撮影してるけど、発表しているのはマネキンが一番多いからそう見えるのかな。でも確かに、いま現在ではマネキンが一番かも。

桜:私が思うのは「おどろおどろしい」!

矢:俺は「黒い」。

K:どうしても松崎といえばマネキンという印象があるなー。マネキンの表情を読み取ろうとして作品を見てると深く楽しめるなーと思ったよ。そして、撮影者の意図まで考えるととても考えさせられるよね。

矢:俺は細かい部分より全体から見るクセがあるので、表情にはあまり目が行かなかった。黒いというのも、見た目ではなく全体から感じるイメージ。色の黒じゃなくてね。

K:私が思う松崎らしさは、ドロドロした裏。

松:ありがとうみんな。見事にダーティというか、ネガティブだなあ(笑)。

桜:だねぇ(笑)。松崎の写真のマネキンはおどろおどろしいんだけど、一方で写真というよりアート寄りだね、と思ってる。正直な感想をいうと、松崎の作品は写真として何がよくて何が悪いのかわからない部分はある。ただ、わからないんだけど、松崎しか撮れないし、このおどろおどろしく闇のような写真は素晴らしいとは思うのですよ。個性として。私にはひっくり返っても撮れない。

矢:黒い、についてのイメージをよりいうと、現実との距離感か。焦燥感もあるし、現実を直視しているのではないけれど意外とジックリ見ているというか。サングラス越しの世界というか。

桜:サングラス越しだってここまでダークに撮れない……と思う(笑)。

矢:そうだね。太陽のない世界というか……。

K:マネキンって、もっとキャピキャピして楽しそうなマネキンもあるよね? なんでこういうのを選ぶの? って思ってしまうよ。

松:まあ、マネキンって、普通は購買意欲を促すためのものであって、KaoRinのいうとおり、キャピキャピしているはずなんだけどね。って、ダークとか、太陽のない世界とか……オイ(笑)。

K:網戸越しかUV加工のガラス越しだな。

矢:カラー写真にモノクロ処理をして、カラー処理をして、モノクロ処理をした感じ。ちょっと遠回りしている黒さ。

桜:まどろっこしく、こねくりまわしている感じがある。その辺は松崎の好みが入ってる気がする。もともと文学とかやってた人で、ひとつのことをあーでもないこーでもないとこねくり回す、なんとなく哲学的な印象が写真にも出ちゃうって感じかな。もっとも、哲学とはオーバーな気もしますが。写真を始めた当初は割と撮る写真が近かったのに、今では見事に離れたなーという感想です。

松:そう、初めのころは桜果とは被ってたんだよね。いつの間にか距離ができたけど。モノクロをやるようになってから、ネガティブぽさが加速したかな、とは思ってる。でもそれはきっとモノクロの力を借りているところだろうから、モノクロでもカラーでも関係なくいろいろと表現できるようになりたい。

K:やっぱり、松崎=ネガティブ。ちょっとしっくりこない気もするけど、思い当たる言葉がないのでネガティブで!

桜:地球の真反対にいったくらいに距離ができましたね。マネキンの写真は心理的部分でネガティブな印象があるけど、ほかのモノクロはそこまでネガティブには感じないよ。

矢:ほかの被写体ではそれほど感じないというのは、マネキンは人の形をしているから違って見えるのかな。ということは、松崎が人を見る眼がそうなのだろうか。

松:一時期は、あえてネガティブを狙った面もあったんだけど、それだと結局うわべだけのもので、作った感があるのかなと気づかされて。今では意識せず撮影している……はず。

矢:それは一番初めのブックを作った時?

松:そうだね、あれが凄まじいターニングポイント。それまでは狙って、こんな感じにネガティブを演出! って感じだったんだけど、それを見抜かれて、芯に何にもないな、って自己分析して。

矢:なるほど。記号としてのネガティブさではなく、芯を作ろうと思ったんだね。

松:たとえば、一冊目のブックのときは思惑として不安さを芯にしていたつもりだったんだけど、それって本当に芯足りうるの? と。芯というものは別にあるべきで、その芯に対して不安な気持ちが生まれる……というのが正当なフローなんだろうなと。そう思ってから、撮り方を変えたよ。そりゃもちろん、撮影整理加工しているときにニヤリとすることはあるけどね。計画通り、みたいなニヤリだよ(笑)。あ、芯というと語弊を招くかな? 芯というより、テーマといったほうがわかりやすいかもしれない。

矢:いまはテーマが見つかっていない状況?

松:いや、複数隠し持ってるよ、まだ未発表だけどね。

桜:確かに複数あると思うけど、でもマネキンが一番個性が出てると思う。これからたくさんのテーマにめぐり合うと思うので、そのなかでどう消化されていくのかは期待してる。ところで、ちょっと戻って三枚のマネキン写真について話してみない?

矢:了解。被写体との距離はほとんど同じだけど、上、斜め、正面。今回三枚として選んだのがそれぞれ違うのは、意図してなのだろうか。俺は阿修羅像のような多面性を感じた。

桜:私は、一枚目→神々しい、二枚目→クリムトのような印象、三枚目→菩薩。実はおどろおどろしさの中にそんなことを感じてました。印象はおどろおどろしいんだけど、細かく見ていくとそうでもなかった。だけどまとめてみると印象はおどろおどろしい。表裏一体だね。それが松崎らしさだと思う。

K:私はね、一枚目→希望・喜び、二枚目→女の裏の顔、三枚目→無、という印象でした。

松:KaoRinのように感情面で見てくれるのはうれしい。何かしら、見れくれた人に心の動きを与えたい、ってのはあるからね。だから実は、マネキンの写真にはタイトルをつけてないんだ。見る人によって浮かぶ感情を大事にしてもらいたいというか。もちろんこちらの狙いもあるけど、見てくれた人の思いが大事なわけで。

矢:そこは大切にしたいよね、写真の余白。

K:タイトルによって感情操作されるときもあるしねー。

松:三枚目の印象だって、桜果は菩薩的なものを感じてくれて、KaoRinは無だという。これ、面白い。そうだ、桜果のいう表裏一体というのはどういうこと?

桜:闇があって光がある。かな。

松:おお! 闇と光の混濁、は考えていることだったのでうれしい。モノクロであることの黒白、内包されている闇光。なんて、格好付け過ぎてる気もするけど。てことで、そろそろ松崎の思う「らしさ」をば。コホン。

松:ぱっと見ネガティブだけどよく見ると多面性のある感情を動かす力のある鏡のような作品を作りたいと思いながらも日々に流され向き合い切れず及び腰いや逃げ腰となっているところもあってどこかでこんな自分をブレイクスルーしたいと思い悩むけれどヒントを得られずあるいは気づかず胸のうちで悶えているものが少しでも表れているのならいいなという思いが映し出されているだろうことがらしさ。……うーん、らしさって何だろう(笑)。

矢:このまだるっこしい表現。

K:悶々としますね。

桜:それが松崎らしさ。

矢:ああ、まだるっこい。

桜:まだるっこしいというか、こねくり回すまで考えてるってのが松崎のらしさ。

K:もがき苦しみながら向き合って作品を作ることが松崎のらしさ。

松:う、ううう、何かまとまったけど、青い! 青すぎて赤面する!(笑)それでは、松崎の「らしさ」考察、終了です。ありがとうございました!(といって逃げる)

全員:ありがとうございました!

次回はKaoRinの「らしさ」についての考察です。お楽しみに

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photo 松崎ヒロノブ / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

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2015.11.24
ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。第二回目は矢野巌の「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「矢野巌は再認識」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

矢野巌編

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松:それでは、始まりました座談会、第二回目は矢野巌の「らしさ」に迫ります。

矢:上から、おじさん、たぬき、絵馬で。よろしくお願いします。

松:1枚目は言わずと知れた、ある意味有名な(笑)名刺の写真だね。

矢:うん、名刺にしているし、ひとまず象徴的な1枚なので、今回も選んであります。

K:矢野の作品には文字だけのものが時々あるよね。

矢:文字だけのもの、あるね。個人のブログ内では看板というジャンルになってる。

K:クスッ、って笑えるのが矢野っぽい視線だよね。んん?って二度見させられたり。

松:文字などの看板系を見ても、ああ、これは記憶写真風ではあるけど記録写真なのかな、と思う。

矢:記録写真というのは確かに強く意識してる。こんな面白いものを残さなきゃバチが当たると、いつも思ってるよ。

桜:街中にあってシニカルに笑ってしまったり、ナニコレーと思わず口に出しちゃいそうな一瞬を切り取った写真、が、矢野の「らしさ」と私は思ってる。

矢:シニカルとか、ナニコレとか、やっばり桜果もそう思っていたのだね。

桜:思ってた。私と違って、それは日常の写真というカテゴリじゃないとも思ってました。

矢:そこは面白いところで、大きなくくりでは日常なのだろうけど、認識的には必ずしもそうではないのかも知れない。

桜:そして、風刺だったり、何かエッセンスが入ってないと矢野っぽくない気がする。

矢:その風刺やエッセンスが、時代の記憶と匂いになるのかも。

松:風刺? エッセンス? 違う、毒だ!(笑)

矢:毒かな……やっぱり毒なのかな。自分の過去の作品を見返すと、確かに毒があるんだよね。意地悪だな、俺って思う。

桜:写真だけ見ると「???」なんだけど、タイトル込みで成立するとかね。そのタイトルもひねってあったりとか。

K:え? これ撮ったことに気づかれてる? ヤバくない? って思うような写真が、いつもすごいと思う。いつか捕まるな……と心配になるくらい。でも撮るからにはそこは見習いたいところでもある? あー、みたいな共感できる部分もすごい。

桜:心の底から笑う写真じゃないよね。口の端の片側だけ5ミリ上にあがるような笑い。

松:でも展示になると、ブックに人が群がる(嫉妬)。

矢:タイトル込みでの成立は頭を悩ますけれど、ポートフォリオでタイトル無しのを見せても、人には伝わるようなんだよね。なのでタイトルが本体ではないと思う。

松:タイトルは導入というか、目線合わせ的なサブなんだろうね。

矢:いつか捕まるなとは常に不安なのだけど、そこは撮りたい欲が勝る。今、ここで撮らねば!と、勝手に体が動くんだよね。たぶん何かの強迫観念に近い。

K:初期衝動!

矢:あと、口角の端が上がるというのは、自分で撮っていても思う。たまに毛嫌いする人もいるのは、やっぱりそこなのかなと。ただ、基本的には善意を持って撮っているので、貶めたりする意識はないんだよね。

桜:確かに、不愉快な写真ではないよね。でも棘がある。あ、そうだ。以前思ったことなんだけど、「後ろ向きな笑い」って思ったことがあったんだ。

矢:後ろ向きな笑い!?

松:好き嫌いは分かれると思うよ。アンチがいるってことは、それだけの力があるってことだけれど。

矢:棘があるのはなぜなのか、といつも自問自答する。

K:見た人に好きとか嫌いとか思わせるくらいの力っていいね。

松:スゴイいい意味で言うけど、矢野ってイヤなヤツだもんね。

桜:一見、いい人そうなんだけどね。真正面から見てないというか、斜に構えているというか、斜め上から見てる感じ……世の中をね。

矢:そう、イヤなヤツなんだよね。

松:被写体が対人のときはともかく、対物は意味不明のものも多い。

K:あるね。理解されにくい作品。

矢:意味不明ですって!? 自分のなかでは明確にイメージがあるのだけど、伝わらないということなのだね。確かに突っ走っていることは多いと思う。真正面から見ていないというのも、よく言われる。非常にわかりやすい写真を心がけているし、わかりやすいと思うのだけど、そうではないことが今、ここで判明。

桜:矢野の写真は、数がまとまると面白みが増すと思う。対比とか、一枚だけだと意味がわからなくても集まるとプププ(笑)となるとか。なのでポートフォリオはタイトルがなくても面白いし、逆に一枚をアップするブログはタイトルで補ってたりするんじゃないかな。うん、本当に一枚だけ見せられて、意味がまったくわからなかったことも多かった……。

矢:数を集めて面白くなるというのは、まさにそうだと思う。物量作戦、人海戦術的な要素は多分にある。面白いなと思うのは、シメンソカ内だと、桜果に一番伝わりにくいところ。一見スナップなのにね。椿原桜果考察の時にも出た話だけど、桜果が矢野っぽい写真は却下するってのは、桜果の中で、まったく「らしさ」が違うって認識しているってことだから。

桜:あと、「らしさ」とはちょっと違うけど、矢野の凄いところは撮影枚数。シメンソカブログのレポート写真も主に撮ってもらっているけど、普段どこでもカメラを出せる状態だからこそ、瞬間に巡りあうんだと思うよ。

矢:そこは肝の部分。年間3~5万枚は撮るようにしてる。数がないと強度が出ないから。

松:分母が多いってのは、スゴイ強さだよね。シャッター枚数少ない俺からすると、ほんとスゴイ。

K:松崎はフィルムカメラ寄りなのかもね? 撮り方。

桜:あ、一度聞きたかったんだけど、撮ってる本人もその瞬間、笑っちゃうの? お、これ面白いーーーって。

矢:笑ってることは多いよね。面白い! と思ったから撮るのだし。心の動きと連動してる。カメラは目だもの。

K:にやっとしてることよくあるよね、撮りながら。

松:いやらしい(笑)。

矢:いやらしさ大事。

松:うん、大事。では、そろそろまとめに入りましょう。矢野本人的には、「らしさ」って?

矢:……らしさは、作品からみんなが感じるように、棘の部分だと思う。悪意であるつもりはないけど、素直でないというか、人を人として見ていないというか、目の前のことを目の前のこととして見ていないというか。醒めてるんだよね。面白いと思ったことも、温かみを感じたことも、憤りを感じたことも、全部どこかで醒めた目で撮ってる。

桜:そこは性格にも表れてるよね。でもいいと思うよ、醒めた目じゃないと撮れない写真もあるし、たいていの人はその目がないので、だからこそ個性、らしさになって現れてるんだろうね。

松:醒めてるけど笑いを取りにいくのもまたらしさ、か。

桜:そうね、後ろ向きの笑い。

矢:なるほど、それが後ろ向きの笑いか。

K:やっぱり、クスって笑えるのが矢野のらしさに出るんだね、冒頭とかぶるけど。

桜:次回展示『ヤブレカブレ2』でもその方向性?

矢:その後ろ向きな笑い的な作品を活かすかどうか、はたまた今までとは違う「らしさ」を見せるのか。今はまだ内緒にしておこうと思います。ただ、棘が滲み出てしまうかもしれないけれど……そこはまたクスっとしてもらえたらと思います。

K:楽しみだね!

松:それではこのへんで、矢野の「らしさ」考察、終了となります。ありがとうございました。

全員:ありがとうございました!

次回は松崎ヒロノブの「らしさ」についての考察です。お楽しみに
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2015.11.20
ヤブレカブレ展2を目前とした2015年11月、1月に開催したWeb座談会第二弾を行いました。今回のテーマはメンバーの個性、「らしさ」についての考察です。通常とは順番を変え、これから展示前まで椿原桜果→矢野巌→松崎ヒロノブ→KaoRinの順で掲載していきます。第一回目は椿原桜果の「らしさ」についての考察です。原稿を起こした松崎ヒロノブが「椿原桜果インタビューのよう」と言ってまとめてくれました。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

椿原桜果編

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松:それでは、始まりました座談会、第一回目は、椿原桜果の「らしさ」に迫ります。

桜:上から順に、ベトナム、カンボジア、八王子の写真です。

矢:3枚の写真を見て、今まで何度も言ったかもしれないけど、改めて、色。その強さがまず目につくよね。前から強さを感じていたけど、最近さらに強みを増しているというか、単に鮮やかなだけではなく、濃い色になっているというか。

K:日本でも日本らしくなくアジアのどこかに見える。色味がくっきり。

松:色、雑踏、生活。3枚目の写真も外国みたいだし。

矢:そう、外国のよう。なんでそうなるんだろう? 色以外にも何か要因があるのかな?

桜:八王子の写真が外国的ってのは思ったことなかったわ。色はこだわってるけど、特にすごく変えるぞーと意識はしてないのですよ。

矢:本人が意識してないというのが興味深い。

K:日本っぽくないよね。意識してないフィルターみたいのがあるのかな。

桜:今回挙げたベトナムの写真を撮るまで(正確にはベトナム&カンボジア旅行するまで)、自分の撮りたいものがわからなくて迷走してました。この旅行でやみくもに撮って、一緒に旅行した友達の写真と見比べたりして、自分の「らしさ」にちょっと気がついたって経緯があるの。

K:人と比べられたのはいいね。気づかなかったことに気づけるよね。

桜:一緒に旅行した友達とは横にぴったりとついて撮っていたわけじゃないけど、同じ空間にいるわけだから同じようなところを撮るでしょ。でもその友達の写真は被写体がみんな笑顔なの。私の写真はこちらを意識させてないというか、その瞬間を切り取っているってところに気がついて。そこで、撮りたいものはこれなのかな、と漠然とわかったって感じ。その友達は、あまり撮った写真を公開しない人だったので、部屋で見せ合いっこできてよかった。その友達に感謝してる。

松:話を聞くと、同じスナップというジャンルを撮る矢野と近いようで、実際は遠いのが面白いね。

矢:そう、パッと見は近い気がするけど、非常に遠いよね。

桜:たまに面白い写真が撮れたとき、でも「これは矢野っぽいから」と却下するときがある。

矢:なんという……。

K:私も思うことあるよ、自分が撮ってて、矢野っぽいなー、って。

松:カテゴリ分けをしているわけじゃないけど、矢野っぽい、って意識はあるな。確かに。

桜:うん。でも、矢野写真っぽいなと却下したりすることもあるけど、近いと思ったことはないよ。

矢:そう、決して近くはない。本質の部分がまったく違うから。互いにそう思うということは、互いに「らしさ」が見えているということでもあるんだろう。

桜:そうだ、八王子の写真の話なんだけど。これ、みんなが外国みたいと言ってくれてたけど、私としてはまったくそこは意識してなかったのね。物珍しいから海外は撮れるのかな、ってのが常に頭にあって、国内の人を撮るのに抵抗があったんだけど、見慣れた日本を撮れたらいいなーという意気込みのもと、八王子を撮ってみたの。

矢:なるほど、そういう意識付けがあったんだね。今でも抵抗ある?

桜:今は、開き直ったかな。今は日本でも海外でも同じ。日常を撮りたいと思ったら、結構楽になった。

松:新しいワード、日常が出てきたね。

桜:さっきの旅行の話のときに、その瞬間を切り取っている、って言ったけど、それは何かと考えたら日常だったの。現地の人の日常を撮ってる自分に気がついて、「あー、私が撮りたかったのは日常だったのね」ってわかって。それからは国外問わず、とにかく日常が撮れたらと思ってる。

松:色と日常、どっちを意識してる?

桜:そりゃ、両方(きっぱり)。色は写真を始めたときから意識していて、でもそれだけじゃイヤって思って悩んでたからね。色はこだわってるし、私らしさが見えるポイントだけれど、でもそれはテーマじゃない。テーマである日常を撮ってはじめて色が活きるというか、どっちが欠けても私の写真じゃない。なので、いろんな人に色のことを聞かれるんだけど私としては不思議なのよね。そんなに特別なこと(色に関して)をしているつもりはないから。

K:なるほどー。

桜:まとめるように言うと、「らしさ」を悩んだ身としては、今は「日常」ってのが一番。もともと持っているこだわってた色が日本、アジアとぴったりってのが運がよかったのかな。その色が活かせたから日常に流れ着いたのかもね。あと、日常のほかに、私的にはノスタルジーとかレトロとかも好きなもので、それが写真に表れていると嬉しいなと思う。

K:桜果の色と日本、確かにぴったりだよねー。

桜:日常はアジアだったから撮れたのかもと思っている自分がいて、例えばハワイとか北欧でもああいう写真を撮るんだろうか?とか、想像する時はある。結局、行ってみないとわからないし、その場で変化してもそれも私なのかしら……と思ったりする。

松:それが、今後の「らしさ」展開なんだね。

矢:なるほど。旅での出会いが本当に大きかったんだね。好奇心旺盛な桜果だし、まだまだ幅が広がっていきそうな気はする。

K:また違った「らしさ」も楽しみだね!

桜:そうね、短期的なものではなく長期的な感じで。人に縁があるように土地にも縁があるので、アジア好きな私が他の地域に行けることがあるかもしれないしね。そんな風に思ったりするけど、今回の展示『ヤブレカブレ2』は、ノスタルジックな日常で行こうかと思っております。

松:おお、番宣的な!

矢:うまいこと結びつけたね。

松:では、ノスタルジック日常、楽しみにしております。もっと掘り下げたいところですが、時間となりますのでまたの機会に。それでは、お疲れ様でした!

全員:お疲れ様でした!

次回は矢野巌の「らしさ」についての考察です。お楽しみに

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photo 椿原桜果 / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

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2015.11.16
2015年1月8日に、シメンソカメンバーにより初の試み、Web座談会を行いました。もっともっと写真について話をしたい、けれどなかなか集まれない……そこで発案されたのがWebで語ろうというもの。はたして、どのような顛末になったのか、ご覧ください。
第二部は『ファーストショット品評会』。これは矢野氏のアイデアにより、新年明けて初めて撮影した写真を見せ合い品評しようという企画です。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

松:はい、それでは第二部『ファーストショット品評会』の続編です。前回はソガール、KaoRinの品評でした。今回はソガール、椿原桜果のファーストショット品評となります。それでは、どうぞ!

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矢:この写真がファーストにきた。つまり、おーかさんにとって大切なものはこの風景、という事かな。

松:最後の晩餐…って、それじゃ去年だし(笑)。最初の晩餐? 御節ではなく、お肉ってのがいい!(笑)

K:美味しそーーー! かいわれ、嫌いw そして、食べ物フォトがおーかさん!!!というイメージがあるので、きたーーー! お正月らしいものではないあたり、正月らしく過ごしてなかったとか? 今年も美味しいもの食べるぞーとか?

桜:実は、毎年の恒例行事なのですよ。撮った時間は、2015.01/02-19:50。
1月2日は親戚周りの日なんだけど、この日は父が焼くんですよ。ステーキ。


K:おーかさんにとってはこの景色がお正月かー!

桜:父は元料理人で修行をちゃんと積んだ人なんだけど、その父が八王子のお肉屋さんで松坂牛を買ってきてくれるの。

松:シェフパパだからこそだね!

桜:そう、シェフパパ。この美しいラディッシュの飾り切り!

矢:さすが、肉にも重みがある…!

K:これ、ラディッシュかー! すごい!

桜:写ってないんだけど、実はサーロインステーキも焼いてくれて(写真はヒレ)、今まで食べた中で一番美味しかった。お正月に肉を食べる、という行事はもう17年続いてるw しかも毎年、1月2日。

松:これも本人の背景によってイメージ変わる作品だね。

矢:お父さん→おーかさんという繋がりを知ると、重みが増すね。ということは、キャプションやタイトルが大切になってくる一枚なんだろうね。

K:そうだねー! 父が焼いたお肉って聞いただけで意味がある!!

松:「父の焼く肉」。なんか深い気がしてくる。

桜:おせちもいいけど、お肉もね。

松:なんのCMよ!?(笑)

矢:他人の家庭を知る上でも貴重だね。

桜:タイトルをつけるなら「新年恒例行事」かな。

松:新年恒例行事、で、肉。面白い!

矢:そのタイトルは絶妙だね。キャプション兼ねて、すべて分かる。

桜:ここ数年、毎年ステーキを撮っているので、ファーストショットはこの料理を撮るんだろうなーと予測はしてたw

松:ファーストショットという縛りがあるからこその写真の読み方っていうのかな、背景や環境とても大事だね。

桜:そうだね、うかつに撮れないもんね。ステーキの前、ランチでファミレスに行ったけど、そこの写真は撮らなかったもん。

松:さて、宴もたけなわではございますが、そろそろお時間でございます。長時間に渡り、みなさまお疲れさまでした!

矢:終わるの寂しい。ありがとう。お疲れ様でした。みんな、ナイスショット!

桜:お疲れ様でした。

K:ありがとー!

これにて椿原桜果のファーストショット品評、そして新春座談会の終了です。全5回に渡る座談会、いかがでしたでしょうか? 分かったことは、四人とも写真が大好きだということ。それでは、お付き合いありがとうございました! 2015年もシメンソカをよろしくお願いいたします!

photo 椿原桜果 / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果

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2015.02.04
2015年1月8日に、シメンソカメンバーにより初の試み、Web座談会を行いました。もっともっと写真について話をしたい、けれどなかなか集まれない……そこで発案されたのがWebで語ろうというもの。はたして、どのような顛末になったのか、ご覧ください。
第二部は『ファーストショット品評会』。これは矢野氏のアイデアにより、新年明けて初めて撮影した写真を見せ合い品評しようという企画です。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

松:はい、それでは第二部『ファーストショット品評会』の続編です。前回はシメンズ、松崎ヒロノブの品評でした。今回はソガール、KaoRinのファーストショット品評となります。それでは、どうぞ!

20150108-ka.jpg

松:人があまり乗っていないバス…はたしてどこへ向かうのか…。

桜:これ、京王バス?

松:西武バスかと思ったw

K:関東バス!

桜:バスって似てるのねーww

K:みんな、自分のゆかりあるバスを思うのね! 面白い。

松:初詣に出発、かな?

桜:私は休日出勤するために向かうのかと思った。

矢:ファーストと意識してこれを持ってきたという事は。カオリンはどこかに行きたいの? 旅行とかではなく、環境や気持ちを変えたいという点で。

松:初詣だとワクワク、出勤だとトボトボ。全然イメージ変わるねぇ。

桜:シチュエーションによって感情が変わるね。バスの中に浮かれた要素がないし。

松:そう。日常過ぎるから難しい。

K:お!!! おーかさん、読み取ってくれたーーー! これは5日の朝8:30過ぎ。初出勤のバスで、吉祥寺から職場のある駅行きのバス。まだ学生もいなくて静かな車内。

桜:2015.01/05-8:30過ぎね。
かおりんが5日まで撮らなかったことに驚いた。


矢:かおりんが5日って意外。

松:同じく。俺より後がいたとは…。(松崎は3日に撮影)

K:あ、5日なのはファーストショット悩んだら撮れる時がなくて、それで遅くなったの。というのも、私らしいファーストショットってどこかで意識してたら、私らしい普段のショットってね、iPhoneで撮影してる時が多いんだ。OMDで撮るとなると、よしっ! 撮るぞ!! って構える時がほとんどで。で、動物園とか羊がいるとこにでもでかけないと撮れないなーとなって…でもこの休み、あまり出かけてなくてね!!

矢:なるほど。

桜:そういう事ねw 写真には浮かれた要素がないし、日常に戻るところだった訳だ。

K:バスで仕事向かいながら仕事スイッチを探してて…気持ちはブルー。さらに、カメラ落とした直後で…さらにブルー。しかも、時間はギリギリ。

桜:それはブルーだ。

矢:憂鬱w

松:鬱展開だ…。

K:いつも、顔上げてバスの中見回さないのだけど、この日は…被写体探してることもあり、顔を上げるとこれは私の気持ちが撮れるのでは??と写欲が湧いたー。なかなかシュールだなと思って、客観的にイメージしてから撮った一枚だよ。ジワジワくなと思ったの。

矢:とてもよく写ってると思うよ。

K:一見、つまらん写真なんだけど…

松:裏を読むと深みを増すよね。その人の背景とか。

矢:なるほど。確かに何気ないけど、後からくる一枚だね。予備知識なしで見ると分からないけど、見てて明るさがないのは確実に伝わった。

松:写真を見るときに、そういう情報って大事だよね。

K:そうだねー! 撮った背景とか環境ねー!!

桜:タイトルつける?

K:タイトルとか説明は、時に見てくれる人のお手伝いをしてくれるから重要だねー! タイトルは『初出勤の朝』かな!! 伝わるかな!?

松:どストレート(笑)。

K:てへ!

これにてKaoRinのファーストショット品評の終了です。
次回はシメンソカ対談ラストで第5回目、2015年ファーストショット品評会〜椿原桜果篇。乞うご期待!

photo KaoRin / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果


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2015.01.31
2015年1月8日に、シメンソカメンバーにより初の試み、Web座談会を行いました。もっともっと写真について話をしたい、けれどなかなか集まれない……そこで発案されたのがWebで語ろうというもの。はたして、どのような顛末になったのか、ご覧ください。
第二部は『ファーストショット品評会』。これは矢野氏のアイデアにより、新年明けて初めて撮影した写真を見せ合い品評しようという企画です。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

松:では次に…俺かな。

20150108-ma.jpg

桜:今年何年だっけ?

K:平成26年!!! ドストレート!!!

矢:やったw

桜:じゃあ、そういう事?w そういう事よねーw

矢:あざとい。でも、よく見つけたね。

K:ストレートだよね! スコーンときた!

松:おちつけ! みんなおちつけ!w

桜:かおりん好きそう。

K:私、好き!

松:今年は平成27年ですから!w

K:えーーーー、27年なの?w

桜:www

K:じゃあなーぜーーー、もやもや。ちょっと不安になってきた。まっちゃん!!! これ全然ストレートじゃないや。もやもやする!

松:ニヤリ…、って、ごめん。実は今回、ほんと衝動で撮ったんだよね。正月に熱を出してしまい、それでもファーストショットぉぉぉぉ、と街に繰り出した俺の目に飛び込んできたのです。

桜:ちなみに、何日何時に撮ったの?

松:3日だったかな? 昼過ぎだったと思う。

桜:2015.01/03-12:00過ぎね。

矢:あぁ、そうか。ファーストショットが元旦とは限らないよね。

桜:数字見て萌えたの?

K:数字に意味なし!? やられたー!

松:去り行く26年でもあり、誕生日の26でもあり…

桜:ああ、誕生日の数字に反応したのね。わかる、私も25は目に入る。

K:あー! そういう反応しちゃう数字ってあるよね! 私は8! 今年が26年ならよかったのにー!w

桜:その残念さがまっちゃんのいいところよ。26年にこれだと、やっぱりあざといもん。

K:良い残念さ!

矢:だが、そこがいい。

松:でも、去年だったら、この写真にしなかったな。

桜:でしょ。

K:あざとくないまっちゃん! よい!

矢:逆にいいよね。嬉しくなってきた。そのままのキミでいてw あとひとつ。ファーストショットにこれを持ってきたという事は、今年もモノクロの硬質な写真で進むということ? そこまでは考えてない?

松:原点というか、初期のころ、こういう写真を撮っていたなぁ、と回帰してみました。

矢:展望ではなく回帰ということだね、なるほど。

松:衝動、初心。もやもやさせてごめん(笑)、ありがとう。

というわけで、シメンズパートが終わりました。品評はやはり盛り上がります(実際はもっと無駄話(笑)などありましたが、紙面の都合上カットしております)。
それでは、次回はシメンソカ対談第4回目、2015年ファーストショット品評会〜KaoRin篇。次回も乞うご期待!

photo 松崎ヒロノブ / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果


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2015.01.27
2015年1月8日に、シメンソカメンバーにより初の試み、Web座談会を行いました。もっともっと写真について話をしたい、けれどなかなか集まれない……そこで発案されたのがWebで語ろうというもの。はたして、どのような顛末になったのか、ご覧ください。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

松:はい、それでは第二部です。第二部は『ファーストショット品評会』です。これは矢野氏のアイデアにより、新年明けて初めて撮影した写真を見せ合い品評しようという企画です。それでは…早速スタートです。

矢:では…

20150108-ya.jpg

桜:これは、実家の近所のお寺で何かのご開帳イベントみたいなのをやってたのかな。

松:除夜の鐘…だとラストショット?

矢:ラストショットではなく、年明けてから15分。ドキドキの時間。近所の人たちが、年明けの時間にかけて除夜の鐘を打ちに来る。

桜:2015.01/01-00:15ころの光景ってことね。

K:では、除夜の鐘待ちだね!? 寒くて、ちょっとドキドキしながら待ってる感じ。ちょっと緊張感とかイメージしちゃう。経験があるからかな。

矢:緊張をイメージというのは、撮ったときの感覚に近いね。この少し張り詰めた空気を感じてもらえると嬉しい。

松:打ってるシーンではなく、あえて引いて撮ったのには意義がある?

矢:引いたのは、個人的なものではなく、その町内みんなのイベントであることを伝えたいから。

K:伝わるよ! 汲み取れた!

桜:あの扉のなかは何? 光っているところ。

矢:扉の中は、鐘つき堂のなかの光。ここを開けてなかに入り、鐘を打つ。

松:角度的に鐘がもう少し見えていれば…、でもファーストショットというくくりなので連想できるね。

矢:小さな町内のみんなが、除夜の鐘という普段は打てない触れない鐘をつきにくる。誰でも並べばつけるし、毎年の恒例行事。だけどみんな神妙な顔をしてつくんだよね。鐘つき堂のなかには住職がひとりで待っていて、みんな不思議と無言で鐘を打つんだ。

松:これはキャプションあると、より緊張感が伝わってくるね。

矢:ファーストショットというものに関して、俺は何に心が動いたかってことを一番に考えていて、構図とかキャプションとか度外視で考えてたよ。だけど、キャプションはあった方がいいよね。

K:ファーストショット、って一言でもいいかもね。

矢:うん。見せるというより、自分が大切にしているものが撮りたかったという感情が勝った一枚かな。だから、ファーストショットというキャプションはしっくりくるね。

桜:ファーストショットだからある程度は仕方がないけど、鐘をついてるところの姿が見えたりするとよかったね。あと月とか見えたら完璧だったね。

矢:確かに。この鐘つき堂は、小さいころからずっと正月に通っていて、正月に帰省したら必ず行ってる。新年ファーストショットということで、普段の日常で感じる撮影への衝動とは別に、自分の人生に根ざした一枚にしたいと思ってた。だから見る人を少し置き去りにしてしまったかもしれないけれど、大切な一枚が撮れて発表できることを嬉しく思う。

K:普段の写真とは違うの伝わったよ。

矢:ありがとう。

次回は、新春対談第3弾!今年初めて撮影した「ファーストショット」を品評していますが、松崎ヒロノブ篇です。乞うご期待!


photo 矢野巌 / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果


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2015.01.23
2015年1月8日に、シメンソカメンバーにより初の試み、Web座談会を行いました。もっともっと写真について話をしたい、けれどなかなか集まれない……そこで発案されたのがWebで語ろうというもの。はたして、どのような顛末になったのか、ご覧ください。
(文中略/矢野巌→ 松崎ヒロノブ→ KaoRin→ 椿原桜果→

20150111-01.jpg

松:はい、それでは始まりました、2015シメンソカWeb座談会でございますーパチパチパチ!

矢:はーい、全員揃ってる?

桜:よろしく。

K:よろしくお願いします。

松:では、全員揃ったところで、座談会スタート! まずはコレ! 『シメンソカ今後の展望』です! まずは大きな目標を。それに対して、短期、長期の展望を語りましょう。大きな目標→漠然とw 3年くらい? 長期展望→1年、短期展望→三ヶ月~、という期間でお願いします。

矢:大きな目標として以前から考えているのは、1.各自が個展開催 2.各自入賞 …つまり、各自がプレーヤーとして単独で勝負できるようにしたい。

K:それいいと思う! 私もそれ考えてた!

松:俺は、大きな目標→各自が自信を持てる活動をする、かな。

桜:まっちゃんと近いかも。写真に対してキチンとしたいけど、賞とか個展とか大きな形は私は求めてなくて。

矢:なるほど。賞というのはひとつの分かりやすい形だけど、目指す目指さないはあると思う。大きな自信というと、何を持って自信をつけたとするかが大切かな。

松:入賞であったり、個展開催であったり、ポートフォリオをまとめたり…。個人によってアプローチは違うけど、結局、写真に対して自信を持つ! ってのが大事かなって。

矢:なるほど、確かにそうだね。

K:各自の個性は作品もそうだけど、活動のスタイルも個性だよね。

松:地面をならしたいならならせばいいし、ロケットを飛ばしたいなら飛ばせばいい。何をしたかをキチンと話せるのなら、それはどれも素晴らしい結果だと思う。

矢:3年のあいだに、どこの誰と話をしても、写真というものに関して胸を張って話せるようになっておくってことかな。

桜:ただ、グループとしてやっているので、各自バラバラすぎても困るんだけどね。誰か賞など取れば刺激になるし、応援も出来るしそこはいいと思う。

K:うん!

桜:じゃあ、大きな目標→「3年のあいだに、どこの誰と話しても、写真というものに関して胸を張って話せるようになっておく」および「自分の個性を出す(らしさ)、またそれを説明できるようにする」かな。

松:OK! では大きな目標ができたところで、次は長期の展望を。

桜:…それはやっぱり…展示だよね(笑)。

K:はい! 一大行事!

矢:異論無し。何が何でも!

松:発表してナンボだよね、表現者だから。

矢:そう思う。人に見せないと。

桜:ここは異論ないようなので、長期展望は「展示」で。いい時期かと。

K:はい!

矢:機は熟したね。

松:では次、短期の展望について。

桜:いま、シメポトレやってるでしょ? シメンソカメンバーでポトレを得意としている人がいないから始めた訳だけど、ほかにも得意じゃない分野ってあるよね?

矢:風景(ランドスケープ、ネイチャー)とか?

K:いろいろやってみるってこと?

桜:それを自分たちの練習のためにやるべきか、個性を伸ばす事に専念するべきか、悩んでいるのですよ。

K:うーん、そーだねぇ、どこまで手をつけるか、みたいな?

松:そこあるよね。マイナスをゼロに近づけるのか、プラスをさらにプラスにするのか。時間は有限だからね。

矢:苦手分野があるといっても、全部を一気にやるのは無理だと思うんで、まずはこれから! っていうのを決めて、ひとつずつやっていきたい。

K:両立していきたい、並列に活動していきたい? けど、薄っぺらになるなら絞っていったほうがいいかな。

松:苦手分野克服を目指す企画として定例会やブログで単発にやっていく、とかならいいんじゃないかな?

K:いい機会だよ、ひとりじゃやらないチャレンジ!

桜:苦手を克服したいか確認してもいい?

矢:ある!!!!!

K:苦手克服ぜひ!

松:うん、やってみることはいいことだと思うよ。

桜:では、出したものに関して、容赦なくお互いダメだししましょう。

矢:容赦なくダメだし、これは原点に立ち戻って出し合いたいね。

松:言ったね? ダメだし、ダメだし、フフフフ…

矢:かかってこいやー!

松:では、短期展望→苦手克服含め、定例会を復活、撮ることを充実させブログも充実! でいいかな?

桜:あともう一個追加。やると決まった事にはキチンと向き合う、キチンと自分管理を含めて役割を果たす。

矢:撮る見る見せるは基本として、集団として活動するからには、やっぱり役割あってこそだものね。これも大切な初心だね。

K:何もできない、何もしてないは嫌だなぁと思ってたので、頑張ります!

松:まとめます。短期展望→初心に帰る(撮る見る見せる、定例会復活、自己管理と組織内での役割を果たす)でいいでしょうか?

K:はい!

矢:異論無し。

桜:了解。

松:と、いうわけで、シメンソカ今後の展望について話を終了とします。ありがとうございましたー!

シメンソカの大きな目標→「3年のあいだに、どこの誰と話しても、写真というものに関して胸を張って話せるようになっておく」および「自分の個性を出す(らしさ)、またそれを説明できるようにする」。長期展望→「展示」。短期展望→「初心に帰る(撮る見る見せる、定例会復活、自己管理と組織内での役割を果たす)」。となりました。

シメンソカへの想い、今後の展望を話し合ったメンバーたち。ここで再認識、再確認をしたことで、2015年はより良い動きを取れていけると思います……だといいな(笑)。

次回は、新春対談第二弾!今年初めて撮影した「ファーストショット〜矢野巌篇」を品評していきます。乞うご期待!


photo: シメンソカ / write 松崎ヒロノブ / blog editor 椿原桜果


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2015.01.15
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